断片日記

断片と告知

サンダル

9月の終わりから涼しい日が続き、雨が降る日も多かったものだから、まだしばらく素足にサンダルでいようと思っていた気がくじけそうになる。靴が嫌いで、靴下も嫌いで、なので1年のうちで4月の終わりから10月の終わりくらいまでの約半年間は、素足にサンダルでいる。春はまだいい。これから夏に向かうわけだから、サンダルを履いていてもそんなに白い目で見られない。だが秋はいけない。これから冬に向かうのに、周りはブーツや毛糸の帽子やダウンジャケットで完全武装をしているのに、その中で素足にサンダル姿は町行く人たちから浮き上がっている。少しずつ寒くなっていく毎日、出かける前に玄関に立ち、今日こそは靴にしようか、いや明日からにしようかと、まだしばらく悩む日が続く。