断片日記

断片と告知

冷えピタ

頭が痛く熱っぽいので、冷えピタをおでこに貼る。冷たくて気持ちがいい。が、このシート粘着力が弱すぎる。朝起きるとたいていの場合、おでこから剥がれ落ち、枕のそばにぐにゃりと生暖かく丸まっている。それを拾ってゴミ箱に捨てるのだが、シートというより軟体動物を捨てているようで気持ちが悪い。朝まで剥がれずにおでこに張り付いていれば問題ないわけで、テーピングをすればいいのか、ヘアバンドのようなものを上からすればいいのか、何かしらの外からのチカラをあてにしないと、張り付いていられないその仕組みが腹立たしい。お前の寝相が悪いからだ、と言われてしまえばそれで終わりなのだが、そんな人にも大丈夫なくらいの粘着力を求む。
と書いてから、今日こそは朝までおでこに貼り付けたままでいる、と誓って寝る。なるべく上を向いたまま、ゴロゴロしないように気をつけて寝る。ただ気をつけて寝るだけじゃおもしろくないので、このシートが朝までそのままおでこにあったなら、これから先の願い事がすべてかなうのだ、と無茶な注文をしながら寝る。そして、朝。シートはおでこにあった。