断片日記

断片と告知

ミニコミ

冬のコミケが12月30日にある。夏はナンダロウさんに誘われ「死闘篇」を売らせていただき、冬も誘っていただいたけれど今度は売るものがない。せっかくあの修羅の場に行くのなら何かミニコミでも作って行くかと思い、それについて思い悩む今日このごろ。日記を元にして作った「死闘篇」と違い、ゼロの状態からテーマを決め、文章を書き、それにあった絵を描くことが、こんなにシンドイことだとは。まずテーマが決まらない。あれもいいかも、これもいいかも、と頭の中だけでは出来そうな気がしてくるが、いざ文章にしてみると大して面白くもない。文章が書けない思いつかないときは絵に逃避し、絵が描けないときは文章に逃避し、どちらもうまくないときは装丁を考えることに逃避する。こうなるはずだという完成予想のミニコミの周りを逃避しながらぐるぐると回っている状態が続く。あと1ヶ月先とはいえ、これで間に合うのだろうか。夏のコミケで他のブースを見て歩いていたとき、何もないテーブルの上に「落ちました」と紙が一枚貼ってあるところがいくつかあった。コミケに間に合うように原稿が書けなかったサークルの末路がこれで、せっかく当選して場所代払って年2回しかない祭典なのに落としてどうするよ、とその紙を見るたびに思ったものだが、それが他人事ではない立場にいま自分がいる。