断片日記

断片と告知

麻酔

歯医者に行った。麻酔の注射を2本打たれ、がりがりと歯を削られた。この麻酔をした後の、くちびるの感触の無さ。口腔の感触の無さ。舌で撫でまわし、歯で噛みながら、そのなんの感触もない、ぶよぶよとした肉の塊を楽しむ。夕方かけた麻酔が切れたのは夜の6時を過ぎたころ。2時間近くも肉の感触を楽しみ続け、気づいてみれば口の中があちこち痛い。