断片日記

断片と告知

靴下の穴

よく歩くせいか、靴下にすぐ穴があく。右足の親指の部分、左足の親指の部分、の順に穴があく。穴があいたからといってすぐ捨てるのもなんなので、右足と左足を取り替えてまた履く。穴のあいた部分が小指の部分にくることにより、またしばらくは履き続けることができる。靴を脱がない日はこれでいい。注意しなければならないのは、人の家にあがるとき、お座敷で飲むときなどで、そんな日に穴のあいた靴下で参加するほど、悲しいものはない。そんなもの誰も見てないと思いつつ、気持ちはまっすぐ足先の穴におりていく。