しゃぶしゃぶだから、と研ぎ猫さんから電話。昨日の沖縄会の飲み過ぎ食い過ぎで、朝から体の底の辺りを吐き気がいったりきたりしているのだが、そうですか肉ですか、それは断われませんね、と夕闇の中を東池袋に急ぐ。商店街の人たちと打ち合わせをしてきた研ぎ猫さんと古書現世のパロパロ向井が揃ったところで、しゃぶしゃぶがはじまる。部屋の真ん中にコンロが置かれ、そこに水をはったでかい鍋が2つ、それが沸くのをじっと待つ。目の前にはコンロ、その手前には大盛りの肉皿が3皿、野菜皿がこれまた3皿。それらに囲まれるようにしてその中心に座っていると、肉と野菜のコックピットに座っているようで、さてこれらをどう操縦しようかと、うれしく悩む。いつ見ても4人で食べられる量には見えないのだが、これがあっさりときれいになくなっていく。研ぎ猫さんちの金魚鉢にいつの間にかタニシとドジョウが同居している。そのタニシの名前はリョウコです、と研ぎ猫さんの相棒ゆうちゃんが教えてくれる。37年生きてきて、同名のタニシがいることをはじめて知る。もう他人とは思えません。