断片日記

断片と告知

公民館

先日のしゃぶしゃぶの会で、ゆうちゃんがしてくれた話。栃木県出身のゆうちゃんは、映画は見に行くものではなく来るものでした、と話す。1年のうちに何度か、近くの公民館に映画がやって来る。2本立ての映画は、1本目がアニメなどの子ども向け、2本目が洋画などの大人向け、でもそのどちらもテレビのロードショーでやるような、ちょっと昔に流行った映画ばかり。それでもとても楽しみでした、1枚のチケットで2本映画が観られてお徳でした、とゆうちゃんは話す。はじめて渋谷の映画館に行ったとき、新しい映画のずらりと並ぶ看板を見て、1枚のチケットでこれが全部観られるのかと思って喜んでいたら、チケット売りのお姉さんに、どれにしますか、と言われて悲しかった、と話す。ゆうちゃんは、まだ20代前半。なのでこの話は最近の話で、映画はいまでも公民館にやってくる。いまだにそんな世界もあるのかと、不思議な気持ちで聞いていた。