断片日記

断片と告知

ラヂオ局

個展期間中、在廊日が3日間ありました。その3日間、いろんな方たちと会い、お話することが出来ました。はじめましての方も多く、しかもこのブログをいつも読んでいて訪ねてくださった方が多いのにも驚きました。
日々のこと、思ったこと、個展などの告知、を散りばめながら、夜中か午前中の手の空いた時間にこのブログを書いています。美しい文章というものは具体的にどういう文章でどうやって書けばいいのかさっぱり解らないのですが、嫌いな文章、嫌いな言い回し、嫌いな言葉はすぐに頭に浮かぶので、それらを一切排除した文章を書こうと日々努めています。嫌いな要素がなにもない文章を書くこと、それでいて気持ちがきちんと伝わる文章であること、それがこのブログの目標です。
1人でパソコンに向かって文章を書いていると、いったい誰がこのブログを読んでいるのだろうと不安になります。いつも読んでいるよ、と言ってくれる友人たちの顔は浮かぶのですが、それ以外の人たちの顔が浮かんできません。真っ暗な穴、ブラックホールに向かって文章を書いているようで、書いたものがどこだかわからない場所に吸い込まれていくようで、それが少し怖いです。その怖さが少し薄れたのは、このブログを読んで「耳朶とスプーン」を見に来てくださった方がたくさんいたこと。わざわざ訪ねてくださった方たちは、ブラックホールでもなんでもなく、優しく素敵な人たちでした。
ブログは、小さなラヂオ局のようだと思いました。夜中に朝に、起きている人たちに向けて、電波を飛ばす。その電波は、とても小さく弱いのですが、それでもきちんと受信してくれている人たちがいる。それがとてもうれしかったのです。