断片日記

断片と告知

正式の証明

久しぶりの日の出会へ。カレーと豚汁と餃子をもりもりと食べ、ビールとチューハイを飲む。遅れて、U-SEN君と古書現世のパロパロ向井がやって来る。話題はU-SEN君の書くブログ「正式の証明」について。U-SEN君は、この春、下関から雑司ヶ谷に引越してきた20代前半の一見まともな青年なのだが、中身はかなりの変態である。その変態さは、直接手を出しこの人痴漢ですといわれるような変態さではなく、強いて言うならば何かを見つめながら延々とズボンのチャックを上げ下げするだけのような変態さだ。痴漢ではなく、視姦。それがU-SEN君だ。そしてこの視姦系変態さが、U-SEN君の書くブログ「正式の証明」に、そこはかとなく洩れている。いやそこはかとなくと言うよりは、だだ洩れしている。自分の変態さをわかってあえて書いているのだろうと感心していたのだが、今日、本人に確認してみるとさっぱりわかっていなかった。変態とは、そういうものなのだ。
日の出会の帰り道、U-SEN君が暮らす雑司ヶ谷の風呂なしアパートを訪ねてみた。U-SEN君の部屋は2階の角部屋。アパートに入り、古い木の階段をのぼった瞬間、懐かしい匂いが鼻につく。下宿をしていた頃の我が家の2階もこんな匂いだった。ホコリとカビと湿気の入り混じった、古い家の匂い。2階に上がると暗くて狭い廊下がある。子どもの頃は広く見えた我が家の廊下も、今見ればこんな風に見えるのだろうか。ドアを開け、U-SEN君の部屋を覗く。四畳半の部屋、真ん中に敷きっぱなしの布団、その周りに積み上げられた大量の本、小さなテーブルの上のパソコン、訳のわからない物で埋まった小さな台所。思い描く青年男子の部屋、そのもの。見事な雑司ヶ谷スタイル。
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