断片日記

断片と告知

私は猫ストーカー

古書往来座の瀬戸さん、古書現世のパロパロ向井と西日暮里で待ち合わせ。谷中の町を歩きながら不忍通りふれあい館を目指す。途中、谷中銀座で生ビールを買い、フライドポテトを買い、焼き鳥を買い、飲みながら食べながら歩く。谷中の町はいたるところに美味しいもの楽しいものが潜んでいる。
今日は、不忍通りふれあい館で、浅生ハルミンさん原作の映画「私は猫ストーカー」の特別上映会がおこなわれる。会場に着くと、知った顔があちこちにいる。退屈くんがいて、NEGIさんがいて、わめふり相棒の山本くんとたんこぶちゃんもいる。映画がはじまる。淡々とした猫ストーカーの日々、そこに古本屋での出来事と、自分の身に降りかかる出来事が重なっていく。映画に出てくる猫たちは、主人公ハルが働く古本屋の猫チビトムだけがプロ猫で、その他の町を横切る猫たちはみんな素人猫だという。この猫たちがみんないい。時々会場の一部がざわっとするのは、馴染みの猫が登場したからか。映画のロケのほとんどは、この谷中根津でおこなわれている。実際に住んでいる人間が見ても無理のない流れだったとナンダロウさんが言う。エンディングで流れるハルミンさんのイラストを使ったアニメーションと、テーマソングがとてもいい。テーマソングは1番の歌詞を監督さんが、2番の歌詞をハルミンさんが書いている。文章に書いたものが、平面から立体になり、自分ではない誰かが自分を演じ、編集され、音楽がつき、映画になっていく。本当に凄いことだと思う。
わめぞ民が固まって帰り道を歩く。次回外市のゲスト「BOOK ONN」の中嶋さんも混ざって、居酒屋で飲む。中嶋さん、これから深夜バスで大阪まで帰るという。バスの時間ぎりぎりまで飲んでいる姿に、見ているこちらがハラハラとする。