断片日記

断片と告知

無職

仕事がないことを無職とか失業中とか言うならば、売れないイラストレーターはほぼ毎日無職で失業中だ。誰よりもたくさん寝て、ふらふらと町を歩き、本は図書館で借り、図書館に置いていない本は本屋で立ち読みをする。貧乏に慣れた体は、なるべくお金を使わずに一日を過ごすすべを知っている。毎日何しているの、と聞かれる。何もしてない、と答える。そんな生活自分には無理だ、と言う友人は毎日会社に働きにいく。友人が毎日会社で働いている間、私はただふらふらと町を歩く。ときどき少し怖くなる。