断片日記

断片と告知

制服と酒と先生

昼過ぎ、かえる食堂へ行く。いつもの、とみどりのカレーご飯大盛り辛め、を注文し、あとビールも、と付け加える。先にきたビールを、ごく、と飲む。うまい。思わずもらした声に、左隣りに座る制服を着たOLさんが、いいなー、とつぶやく。あまりにも実感がこもるその声に、一杯くらい飲んでもばれないんじゃないですか、と勧めてみる。会社の制服着て飲むのはなー、と断わられる。その後しばらく、会社の制服を着て昼から酒が飲めるか、についての話し合いがおこなわれ、その話をつまみにまたビールを飲む。右隣りの人が入れ替わり、近所の学校で講師をしているという女性が座る。ビールを見て、また、いいなー、と言う。なので誘ってみる。一杯くらい飲んでも平気なんじゃないですか。顔に出るからダメなのよ、と断わられる。最近の学生はゾンビみたいよ、昔はワイン飲みながら講義したって話も聞くけれど、バンカラなんて言葉知らないのよ、いまのほうが管理しやすくていいんだろうけど、と先生の口から出る最近の学生たちの不甲斐なさをつまみに、またビールを飲む。2人とも、今日はじめて会った人たちで、かえる食堂ではこういうことが、まま、ある。
練馬区立美術館へ行く。小野木学「ナヤミノタネ」展を見る。ハムサンドノツクリカタ、と題された絵。丸いハムを四つ切にした一辺が横に2枚並び、その上にはハムの切れ端のようなものが顔を出し、そのふたつを柔らかい桃色の線が「コ」の字型に囲んでいる。なぜか惹かれて何度も見返す。なんてことのない、でも何故か惹かれる絵、私もこんな絵が描きたい。
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/2009onogi.html
わめぞBOLGに、乃木繭子さんの連載「雑司が谷白想」の2回目が。
こちらからどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20090924