断片日記

断片と告知

死闘篇の続き

所用を済ませて青山へ行く。HBギャラリーで牧野伊三夫さんの個展を見る。ギャラリーの閉店間際に滑り込み、知っている顔に慌てて挨拶をしながら、絵を見る。雑誌や書籍で見る牧野さんの仕事の絵とは違う、もっと自由な世界がここにはある。奥の壁には今さっきまで描かれていた絵が飾られ、もっと早く来ていれば、ライブ・ペインティングが見られたのかと、残念に思う。オープニングパーティの2次会はいつもの蕎麦屋で、店に入ればエンテツさんと鴨井岳さんがいる。同じテーブルに座り酒を飲む。鴨井さんとは去年の4月に大阪の鶴橋の焼肉屋でご一緒したのがはじめてで、その年の12月にHBギャラリーの牧野さんの個展で再会し、そして今年もまた同じ場所で再会を果たす。思えば、「死闘篇」で出会った人たちとは、その後も縁が切れずに続いている。あの旅はなんだったのかと、今になって不思議に思う。同じテーブルに座る、はじめてご一緒する女性が気になり自己紹介をしてみれば、「おつまみ横丁」の瀬尾幸子さんで、タモリ倶楽部見てます、とついうれしくて口走る。それを見て、もうおつまみなんか作りたくないってさ、とエンテツさんが意地悪く言う。その後なぜかブックオカの生野さんという女性がトランプを持ち出してきて七並べをするのだが、なんで飲みの席で知らない女性とトランプをしているのかが、さっぱりわからない。