高田馬場ビックボックスで行われている古本市をのぞき、休憩時間の古書現世のパロパロ向井と、夕飯を食べに行く。さかえ通りの回転寿司屋。仙台で食べた中落ち軍艦もどきの寿司が回っている。1皿120円の店でその皿は240円と高いのだけれど、中落ちがあるのがうれしくて2皿食べる。びんとろ、赤身、ネギトロ、と気づくとマグロばかり食べている。
パロパロ向井は古本市へ戻り、わたしは馬場から大塚まで歩き、銭湯「大塚記念湯」で、食べたマグロを消化する。いくらでも入っていられるぬるめの湯は、床から泡が噴き出している。弛緩した体が泡に押されて揺れるたびに、自分の体が鍋の中のじゃが芋になったような気がする。