断片日記

断片と告知

潮の音、空の青、海の詩

仙台在住の作家、熊谷達也さんの新刊『潮の音、空の青、海の詩』(NHK出版)の装画を描きました。仙台のブックカフェ「火星の庭」の前野さんと知り合い、2009年からはじまった本のイベント「Book! Book! Sendai」に参加するため、毎年6月、古本屋の友人たちとともに本を担いで仙台を訪れています。毎回、前野さんを中心に仙台の人たちと飲み遊び、仙台の街や山や海を訪れ、いまでは地図なしでどこへでも歩いて行けるほど、わたしのなかで仙台は普通で特別な街になりました。
この本は、震災当日から数日間の仙台市街と、数十年後の防潮堤で海が見えなくなった架空の町、仙河海市を舞台に書かれた小説です。装画は松島や塩竈、蒲生干潟、浦戸諸島から見た海を思い出しながら描きました。小説の装画を描くことで大好きな仙台の街に関われたことがとても嬉しいです。
潮の音、空の青、海の詩