断片日記

断片と告知

犀星映画日記

室生犀星の日記のなかから、映画と映画館について書かれた日のみで編まれた本『犀星映画日記』が出来あがりました。大正13年35歳の犀星が訪れた金沢香林坊の松竹館からはじまり、昭和31年67歳の犀星が試写会に行った日までを収めています。あとになにも残らない映画、冗らないものを見て頭が痛くなる、愚作、と散々文句を言いながらも、年によっては毎日のように映画館に行く犀星が可笑しく、犀星原作の「あにいもうと」を観に行き「京マチ子の声はたまごのように円い。」と書く犀星もまた楽しいです。晩年に近づくにつれ、飲んでいる薬や血圧の表記もあります。なくなってしまったたくさんの映画館が出てきます。

編集とあとがきを室生洲々子さん、解説は服部滋さん、版元は龜鳴屋です。わたしは装画と挿絵を描きました。1冊1300円(税抜き)です。

『犀星映画日記』は、金沢の室生犀星記念館と、香林坊の映画館シネモンドで販売中です。室生犀星記念館では本のなかに出てくる挿絵、ゲーリー・クーパーオードリー・ヘップバーンの原画を飾らせていただいています。

東京では南池袋の古書往来座で本日10月18日から販売いたします。往来座編集室が発行する『名画座手帳2021』と同時発売です。往来座では、田中絹代高峰秀子の原画がお待ちしています。

 

『犀星映画日記』取扱店舗 

龜鳴屋(通販のみできます):書籍編集発行所「 龜鳴屋」

室生犀星記念館(通販できます):室生犀星記念館

室生犀星記念館では本やグッズを通販で買うこともできます。『犀星映画日記』は、ミュージアムグッズ、犀星の本、のページの一番下にあります。

古書往来座(店頭販売のみ):豊島区南池袋3−8−1−1F 13時ごろから19時まで 月曜休み(10月19日月曜は手帳発売のため臨時に開店いたします)

あんず文庫:大田区山王2−37−2パセオ山王101 月・火・金・土のみ営業 15時〜20時

古書ますく堂:阿倍野区共立通1-4-26 不定休 12時~19時

古書らせん堂:青森市新町1−13−7 不定休 10時〜18時

 

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