断片日記

断片と告知

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

曇天画終了しました

倉敷・蟲文庫さんでの個展「曇天画」終了いたしました。ご来場いただいたみなさん、差し入れくださったみなさん、お買い上げくださったみなさん、ありがとうございました。蟲文庫で展示が出来て、倉敷へ行けて本当によかった。蟲さん、2週間お世話になりま…

道幅

久しぶりの電車に乗り、久しぶりの改札を抜け、久しぶりの商店街を歩く。目は、久しぶりの道、を確かめる。新しい店ができていればそうかと思い、何も変わっていなくてもそうかと思う。歩いていて無意識に顔が左を向く。目の先にあるものは犬小屋で、そこに…

さよなら倉敷:倉敷滞在4日目その2

蟲文庫に戻り、赤福を食べたり、亀のツブを眺めたり。ツブは、体の大きくなった今も、子どもの頃に通れた隙間を通り抜けられると信じている。狭い隙間に頭を突っ込み、甲羅が邪魔してそれ以上入ろうとしても入れず、だが諦めず、押された何かがツブと一緒に…

亀も猫もみな歩く:倉敷滞在4日目その1

川の字の中で、誰よりも早く寝た魚雷さんが、朝、誰よりも早く起きている。7時ごろ、散歩に行ってきます、と外に出て行くのを、布団の中から見送る。なんとなく目が覚めたわたしは、布団の上で、昨晩までの出来事を、ざっくりとノートに書いていく。掛け布団…

家のご飯:倉敷滞在3日目その4

8月11日。倉敷滞在3日目その4 直島銭湯「I♥湯」に入り終え、直島へ来た目的は済んでしまったが、フェリーの時間にはまだ間がある。せっかくだから「はいしゃ」も見て行こう、と島の反対側の本村まで歩く。「はいしゃ」は港から歩いて20分ほどの、本村の入り…

「I♥湯」:倉敷滞在3日目その3

8月11日。倉敷滞在3日目その3 昼飯を食って、港で海を見て、足元で揺れるミルククラウンのような海月を見て、港の警備の人に海に落ちないようにと注意されて、正面に見える三角の島の名前が知りたくて聞きはぐって、その向こうに二往復した瀬戸大橋が見えて…

あれがアートや:倉敷滞在3日目その2

8月11日。倉敷滞在3日目その2 売店で缶ビールを買い、直島上陸を祝って乾杯する。今日一杯目のビール。船着場の喫煙所で煙草を吸う王子の横で、瀬戸芸のTシャツを着たスタッフのおじさんも煙草を吸っている。このおじさんに、どこか安くて美味い昼飯屋は、…

赤かぼちゃ:倉敷滞在3日目その1

8月11日。倉敷滞在3日目その1。 8時半、ホテル1階のバイキングへ行くと、すでに王子が朝飯を食っている。今日行く直島の飯屋状況がわからないから朝飯はしっかり食べよう、と昨晩誓っていた気もする。バイキングには毎日違ったスープが出るが今日はミネスト…

用水路と花崗岩:倉敷滞在2日目

ホテルの1階でバイキングの朝飯を食べる。まだ寝ているのか、朝飯の場所に王子の姿は見当たらない。スクランブルエッグ、ソーセージ、をバターロールにはさみ、オレンジジュースで飲み下す。10時、ロビーで王子と待ち合わせ。岡山駅まで、また桃太郎大通りを…

瀬戸内海またぐ:倉敷滞在1日目

出かけるときの雨ほど嫌なものはなく、それが旅立ちの朝ならなおさら嫌だ。やむ気配もなく、仕方なく折り畳み傘をさし、待ち合わせの場所・古書往来座に向かう。朝5時。時間に少し遅れて黒い傘をさした王子が現われる。今日から4日間、倉敷・蟲文庫へ、個展…

倉敷・蟲文庫「曇天画」はじまります

さて明日から倉敷へ参ります。短大の旅行で大原美術館に行ったことだけは覚えているのですが覚えているのは行ったことくらいで、そしてそのころ蟲文庫さんはまだなく。なので18年ぶりの倉敷、はじめての蟲文庫です。その蟲さんで個展です。武藤良子個展「曇…

イケブックロ

さて明日からの3日間、「わめぞ」のお隣りの町・池袋での初イベント「イケブックロ」の開催です。池袋東口駅前の電気屋・LABIと洋服のZARAの間の道をまっすぐ。通りを越え、タイヤキ屋と駐車場の間の道をまたまっすぐ。公園の横を抜け正面左手の建物・豊島区…

田端駅南口徒歩2分

山手線の田端駅、ホームの端の西日暮里寄りの階段をのぼると、ふたつしかない自動改札の、小さな南口に出る。小さな改札を抜けると左手下には線路、正面の空にはスカイツリーと視界がひらけ、右手には細く急な石段がのびる。石段をあがると桜並木の道に出る…

道路の以前

家の近くに大きな道路がふたつ出来つつある。ひとつは都電の向原停留所から東池袋、雑司ヶ谷、鬼子母神前と線路沿いを抜けて目白通りにぶつかる道。もうひとつは池袋のビックリガードから立教大学の裏を抜け山手通りにぶつかる道。もともと細い抜け道や路地…

来週のいま

来週の今ごろは、岡山の、倉敷の地を踏んでいるのかと思うと不思議です。個展「曇天画」は来週10日から倉敷の蟲文庫さんで開催します。雨が降らないという倉敷の曇天はどんなでしょうか。 そして「曇天画」の開催に合わせるかのように、蟲文庫さんの新しい判…