断片日記

断片と告知

絵の仕事

やさいの友02号

エンターブレインのmook「やさいの友02号」、本日発売です。01号の茸の絵に引き続き、表紙に野菜の絵を描かせていただきました。表紙は、ブロッコリー、ほうれん草、ピーマン、裏表紙は、ゴーヤ、胡瓜、菜の花、です。野菜も、地の色も、あえて緑色にしまし…

園芸なんでもQ&A

NHK出版「とことん答える800問!園芸なんでもQ&A」の、表紙と各章扉の挿画を描きました。雑誌「趣味の園芸」に投稿された7年分のお悩みが1冊の本にまとまりました。植物名の索引のほかに、お悩み別の索引が載っているところが楽しく便利です。2月18日…

食の達人たち

小学館文庫、野地秩嘉さん著、「食の達人たち」、の表紙挿画を描きました。読んでいる間、頭に浮かんでいたものは、継ぎの茶碗や皿でした。割れたり欠けたりした茶碗や皿を、漆や金で継ぐ。時として、傷つく前よりも美しく見える茶碗や皿が、出てくる人たち…

味噌塩醤油

雑誌「うかたま」の増刊号、「手づくりのたれ・ソース・調味料」の表紙の絵を描きました。子どもの頃から、甘いお菓子よりも、塩っぱいものが好きだったわたしにとって、味噌のレシピだけで20種類以上も載っているこの本は、見ているだけで幸せです。チョコ…

かぼちゃと茸

目次と次号予告の頁に絵を描きました。JAの雑誌「家の光」です。2010年12月号からの連載です。目次の頁には、冬至のかぼちゃ、予告の頁には福寿草、を描きました。お米や野菜を作る人たちが、お米や野菜をたくさん食べるわたしの絵を見てくれる、と思うとな…

未来の絵

未來社のPR誌「未来」の表紙に、2008年5月号から2010年4月号までの2年間、小さな絵を描いていた。「未来」は、書店を中心に配布されているPR誌で、「わめぞ」のいくつかの古本屋にも置かれている。 Nさんから、学術書の表紙の絵を描いてもらえませんか、と突…

恐れることは何もない

7月に発売された「日本人が知らないブッダの話」、そして今日発売の「恐れることは何もない」。同じ学研から、同じ著者での第二弾です。ブッダの話が好調だったため、と第二弾の挿画も描かせていただきました。増刷もうれしいですが、二作目も描かせていただ…

干瓢

浅草の観音裏、木村衣有子さんのよく行く縄のれんの店で飲む。古書往来座の写真展の打ち上げと、干瓢を、木村さんが書いた、わたしが描いた、仕事の打ち上げ。今日発売の京阪神エルマガジン社「うまい旅関東篇」に、木村さんは「地味な滋味」と題した干瓢の…

出来たばかりの本を手渡したいから、と出版社の名前の入る紙袋をさげて、Nさんは雑司ヶ谷に来た。袋から出てきたのは、7月に発売された阿刀田高さんの「闇彦」とその英語版で、今月開催された国際ペン東京大会2010で、国内国外の作家たちに配られるためだけ…

闇彦

小学生の高学年の数年間、書道教室に通っていた。そこは普通の民家で、おじいちゃん先生がひとりいて、近所の子どもたちを集め、書道とペン字を教えていた。教室の中で手本を見ながらその通りに書くことはできたが、教室から一歩外に出ると、途端に字が下手…

光の帝国

数日前から東京の雑司ヶ谷のこの辺りでも蝉の声を聞く。夕方、学習院大学横の椿坂を下っていると、学習院の森の中からヒグラシの鳴く声を聞く。カナカナと、どの蝉よりも高い音が暗くなった木々に反射して、その下の道を歩く私にまで降ってくる。空はまだ青…

趣味の園芸

NHK出版「趣味の園芸」6月号に挿画を描きました。「趣味の園芸ビギナーズ」のコーナーです。表紙のオリーブの実と葉の写真が目印です。本屋さんでぜひ。連載漫画「Dearロザリアン」に出てくるバラ界のカリスマ・川野メロンさんも激しく気になります。 みんな…

バイオリニストに花束を

鶴我裕子さん著『バイオリニストに花束を』(中央公論新社)の表紙と扉の挿画を描きました。表紙の、バイオリンを弾く女の子の絵、がどうしてもうまく描けず、中央公論新社の会議室で、鶴我さんにバイオリンを持っていただき、クロッキー帳にデッサンをしたの…

大阪のぞき

木村衣有子さんの新刊『大阪のぞき』の打ち上げで、東大宮へ行く。東大宮は『大阪のぞき』の中で木村さんと対談しているエンテツさんこと遠藤哲夫さんの最寄駅。池袋から湘南新宿ラインに乗り30分で着く。 ひとつしかないホーム、階段をあがるとひとつしかな…

三四郎

三浦しをんさんの『三四郎はそれから門を出た』(ポプラ文庫)が、4月5日発売されました。表紙と各章扉に挿絵を描きました。本屋さんでぜひ見てみてください。第5章の、男友達からもらったクジラのぬいぐるみを大事にしている弟さんの話、が一番好きです。『三…

あったか介護・看護のための用語集

大きな書店で働いていたとき、私の担当は、医学・看護・福祉、という専門書だった。担当になったばかりの頃、棚入れして、と言われ、目の前に積んである本が、基礎なのか、内科なのか、外科なのかもわからず、さらにその中の細かく分かれた分野のどこに入れ…

酒の友

農文協さんの雑誌「うかたま」2010年1月号に挿画を描きました。今号の特集は「酒の友」。それに合わせて、イカ、しめ鯖、表紙の題字「酒の友」などを描きました。自分の描き文字が雑誌の表紙を飾るのはまことにうれしく。そして、自分にぴったりな特集で絵が…

青空でした

まず告知です。京阪神エルマガジン社のMOOK「関西の寺」に挿画を描きました。12・13ページの見開きのいしいしんじさんのエッセイ「寺へ行く。」と、124・125ページの見開き「読んでみよう、般若心教」の2箇所です。どちらも花の絵です。本屋さんでぜひ。htt…

告知三重苦

告知その1。主婦と生活社のMOOK「『自家製酵母』のもっちりパンとざっくりパン」の挿画を描きました。各章の扉の絵、目次の絵、その他ちょこまかと描いております。見ているとあまりにもパンが美味そうで、腹が減って減って仕方がありません。主婦と生活社「…

ずんだ

9月5日発売の雑誌「うかたま」に雀と団子の絵を描きました。31ページの扉には「ずんだ」を描いたのですが、「ずんだ」といえば思い出すのは仙台で、今年は5月6月と2度も仙台に行き、仙台の美味いものはあらかた食ってきたにも関わらず、なぜか名物の「ずんだ…

さんかく

リクルート発行「保護者のための就職ジャーナル」の挿画を描きました。表紙から中身まで、一冊まるごとです。フリーペーパーです。どうぞよろしく。 夏の間、あちこち旅行してきた山本くんと久しぶりに会う。早稲田大学の学食で一杯飲みながらのはずが、夏休…

とらわれない

仙台に行く前に描いていた絵が本になりました。表紙も中のカットも描かせていただきました。今日明日くらいには書店に並ぶかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。とらわれない | 釈徹宗著 | 書籍 | PHP研究所 夕方、池袋駅前のタカセ洋菓子店の前で…

SKYWARD

JALの機内誌「SKYWARD」6月号に挿絵を描きました。「SKYWARD navigation」のページに山と橋の絵をでかでかと描いています。貧乏でめったに飛行機に乗れない私の代わりに、私の描いた絵が6月の空を飛んでいます。アメリカの人が、ヨーロッパの人が、アフリ…

こうもり

雑誌「野生時代」5月号、古処誠二さんの読切小説「病兵の宿」の挿画を描きました。本屋さんでぜひどうぞ。 目白のブックギャラリーポポタムへ。森謙次さんの個展「根付でポン!」を見る。森謙次さんは、珊瑚や動物の角を使って根付や帯留め簪などを作る職人…

ワメトーク受付開始

雑誌「野生時代」4月号の、古処誠二さんの読切小説「お守り」の挿画を描きました。タイトル通り、お守りの絵を描いています。どんどんどんどん絵が怖くなっていくような気がするのは、気のせいでしょうか。本屋さんでぜひお確かめを。 4月12日のワメトー…

糊塗

雑誌「野生時代」3月号の、古処誠二さんの読切小説「糊塗」の挿画を描きました。銃剣の「剣」の部分を描いたのですが、汚れた部分が血のように見えて、少し怖い絵になりました。物語の世界には合っていると思うのですが、どうでしょうか。 昨日も今日も春で…

権力

角川書店の雑誌「野生時代」2月号に挿画を描きました。古処誠二さんの「豚の顔を見た日」です。タイトルそのままの豚の横顔を描いております。本屋さんでぜひどうぞ。 外市で。寒風の中、眼鏡をかけ髪振り乱し、疲れた顔で往来座のレジに座っていると、毛沢…

ドキリ

自分が挿画を描いた本が古本屋の棚に並んでいるのを見るとドキリとする。誰かが買ってくれて、誰かが手放した本。捨てられずに古本屋にあるだけありがたいのだが、なぜか心臓がバクバクしてしまう。挿画を描いただけでこうなのだから、その本文を書いた人は…

発売

ピエ・ブックスさんから「イラストレーションブックプロ 02」が発売されました。150人のイラストレーターの作品集なのですが、ありがたいことにその1人に混ぜていただきました。 見開きページに、どん、とイラストが紹介されていて、うれしく、そして感激…

おから

本を読むのは、電車の中と、寝る前と。読み終わった本を部屋の隅に積み上げて、さて今夜は何を読もうかと考える。我が家の、積んでは崩し、を見に行けば、一山の半分から、いい具合にぽきりと折れている。本を元通りに積み上げながら、目に付いた1冊を取り上…